糖質はなぜ必要なのか?|脳や体を動かす大切なエネルギーについて

前回の記事の続きです

前回は、血糖値スパイクによって膵臓や肝臓、血管などに負担がかかることについてお話ししました。

しかし、「糖質=悪いもの」というわけではありません。

糖質は、私たちが生きていくために欠かせない大切な栄養素です。

今回は、糖質が体の中でどのように働いているのかについてお話しします。


糖質は体のエネルギー源

ご飯やパン、麺類などに含まれる糖質は、消化されるとブドウ糖になります。

ブドウ糖は小腸から吸収され、血液を通して全身へ運ばれます。

そして

・脳
・筋肉
・心臓
・内臓

などのエネルギーとして利用されます。

私たちが動いたり、考えたり、呼吸したりできるのも、糖質から作られたエネルギーのおかげです。


脳はブドウ糖を主なエネルギーとしている

脳は体重の約2%ほどしかありません。

しかし、安静時でも全身のエネルギーの約20%を消費していると言われています。

脳は基本的にブドウ糖を主なエネルギー源として利用しています。

そのため、血糖値が低下すると

・集中力の低下
・頭がぼーっとする
・眠気
・判断力の低下

などが起こりやすくなります。


筋肉も糖質を利用している

筋肉も活動するために糖質を利用しています。

吸収されたブドウ糖は

・筋肉
・肝臓

にグリコーゲンとして蓄えられます。

そして

・歩く
・運動する
・仕事をする

といった時にエネルギーとして使われます。


心臓や内臓もエネルギーを必要としている

心臓は24時間休まず動き続けています。

また

・胃
・腸
・肝臓
・腎臓

などの内臓も常に活動しています。

これらの臓器も、糖質や脂質などから作られたエネルギーを使って働いています。


糖質はATPというエネルギーに変わる

体内に取り込まれたブドウ糖は、

① 解糖系
② TCA回路(クエン酸回路)
③ 電子伝達系

という仕組みを通り、

最終的に「ATP」というエネルギーになります。

ATPは体のエネルギー通貨とも呼ばれ、

・筋肉を動かす
・神経を働かせる
・内臓を動かす
・細胞を修復する

など、あらゆる生命活動に使われています。


糖質が不足するとどうなるのか

極端に糖質が不足すると、体はエネルギー不足の状態になります。

すると

・疲れやすい
・集中力が続かない
・頭が働かない
・力が入りにくい
・めまい
・ふらつき

などが起こりやすくなります。


不足すると筋肉を分解することもある

糖質が不足すると、体はエネルギーを作るために別の材料を探します。

その時に利用されるのが

・脂肪
・筋肉中のたんぱく質

です。

特に不足が長期間続くと、筋肉を分解してエネルギーを作ろうとするため、

・筋力低下
・基礎代謝の低下

につながることがあります。


大切なのは「摂りすぎ」でも「不足」でもないこと

糖質は体に必要な栄養素です。

しかし、

・甘い物の食べすぎ
・ジュースの飲みすぎ
・早食い

などによって血糖値スパイクが起こると、体への負担が大きくなります。

反対に、極端な糖質制限をすると、エネルギー不足につながることもあります。

大切なのは、

「必要な量を適切に摂ること」

です。


次回予告

次回は、

「糖質を食べると太るのか?脂肪になる仕組みとは?」

について解説します。

食べた糖質がどのように脂肪へ変わるのか、肝臓やインスリンの働きも含めてお話しします。


お悩みの方へ

札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。

自律神経の不調や疲れやすさ、胃腸の不調などは、食事や栄養の状態が関係していることもあります。

気になる方は、お気軽にご相談ください。