肩腱板炎とは?四十肩・五十肩との違いと症状・改善策について

肩を動かすと痛いことはありませんか?

「腕を上げると肩が痛い」
「服を着る時につらい」
「肩を動かした時だけ痛む」

このような症状がある場合、肩腱板炎(けんばんえん)が関係していることがあります。

肩の痛みというと「四十肩・五十肩」をイメージされる方も多いですが、実際には腱板炎が原因になっていることも少なくありません。


腱板(けんばん)とは

肩関節には、「腱板(けんばん)」と呼ばれる4つの筋肉の腱があります。

これは

・棘上筋(きょくじょうきん)
・棘下筋(きょくかきん)
・小円筋(しょうえんきん)
・肩甲下筋(けんこうかきん)

という筋肉で構成されています。

これらの筋肉は、肩甲骨から腕の骨(上腕骨)についており、肩関節を安定させながら腕を動かす大切な役割をしています。


それぞれの筋肉の役割

●棘上筋(きょくじょうきん)

腕を横から持ち上げる動きに関わる筋肉です。

日常生活でもよく使われるため、負担がかかりやすく、腱板炎では特に痛みが出やすい部分です。

「腕を上げると痛い」という症状では、この筋肉が関係していることも多くあります。


●棘下筋(きょくかきん)

腕を外側へ回す動きに関わります。

肩の後ろ側にあり、肩を安定させる役割もしています。


●小円筋(しょうえんきん)

棘下筋と一緒に、腕を外側へ回す動きをサポートしています。

肩の細かい安定性にも関わっています。


●肩甲下筋(けんこうかきん)

腕を内側へ回す動きに関わる筋肉です。

肩の前側を支え、肩関節が前にズレにくいよう安定させています。


腱板は肩を安定させる大切な役割があります

肩関節は、体の中でも特に大きく動く関節です。

その分、不安定になりやすいため、腱板が肩を支えながら細かくコントロールしています。

しかし

・繰り返し腕を使う
・姿勢不良
・肩甲骨の動きの低下
・加齢による変化

などがあると、少しずつ負担が蓄積しやすくなります。

その結果、炎症や痛みにつながることがあります。


肩腱板炎の特徴

腕を動かした時に痛みが出やすい

肩腱板炎では、特に腕を上げる動作で痛みが出やすくなります。

例えば

・洗濯物を干す
・高い場所の物を取る
・服を着る

などの動作で痛みを感じやすくなります。


動かさなければ比較的楽なこともある

四十肩・五十肩と比べると、

「動かした時だけ痛い」
「安静時は比較的楽」

という特徴がみられることがあります。


夜に痛みが出ることもある

炎症が強い場合には、夜間痛が出ることもあります。

横向きで寝ると痛みが強くなることもあります。


四十肩・五十肩との違い

四十肩・五十肩は、「肩関節周囲炎」と呼ばれ、関節まわり全体が硬くなっていく状態です。

一方、肩腱板炎は、腱板という筋肉の腱に炎症が起きている状態です。


四十肩・五十肩の特徴

・肩が全体的に動かしにくい
・関節が硬くなる
・後ろに手が回らない
・動かさなくても痛むことがある


肩腱板炎の特徴

・特定の動きで痛みが出る
・腕を上げる時に痛い
・動かさなければ比較的楽
・筋肉や腱への負担が関係しやすい


なぜ肩腱板炎が起こるのか

肩は日常生活でよく使う関節です。

そのため

・腕をよく使う仕事
・繰り返しの動作
・姿勢不良
・肩まわりの硬さ

などによって、少しずつ負担が蓄積しやすくなります。

特に

・猫背
・巻き肩
・肩甲骨の動きの低下

などがあると、肩に負担が集中しやすくなります。


悪化しやすい生活習慣

長時間の同じ姿勢

デスクワークやスマホ操作が続くと、肩まわりの筋肉が硬くなりやすくなります。


腕を使いすぎる

繰り返し腕を上げる動作では、腱板への負担が大きくなります。


無理をして動かし続ける

痛みを我慢して使い続けることで、炎症が強くなることがあります。


血流低下や冷え

筋肉や腱は、血流が低下すると回復しづらくなります。

冷えによって肩まわりが硬くなることもあります。


改善のために大切なこと

肩に負担をかけすぎない

まずは炎症を悪化させないことが大切です。

痛みが強い時は、無理に動かしすぎないことも重要です。


肩甲骨まわりを動かす

肩だけでなく、肩甲骨の動きを整えることも大切です。

肩甲骨が動きやすくなることで、肩への負担を減らしやすくなります。


姿勢を整える

猫背や巻き肩が続くと、肩に負担が集中しやすくなります。

普段の姿勢も大切なポイントです。


鍼灸でできること

鍼灸では、肩まわりの筋肉や腱の緊張、血流を整えながら、肩甲骨や体全体のバランスをみて施術を行っていきます。

負担が集中している部分だけでなく、姿勢や体の使い方も含めて整えていくことが大切です。


お悩みの方へ

札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。

肩を動かした時の痛みや、四十肩・五十肩のような症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。