食べたものはどう消化される?②胃での消化の仕組み|胃酸・ペプシンと自律神経の関係
胃ではどんなことが行われているのか
口でよく噛まれた食べ物は、食道を通って胃へと運ばれます。
胃は、食べ物を一時的にためるだけでなく、
消化を進めるための重要な働きを担っています。
胃の中では、消化液と筋肉の動きによって、食べ物がさらに細かく分解されていきます。
胃の働きのしくみ
胃の内側には粘膜があり、そこから「胃液」が分泌されます。
胃液には主に
・胃酸
・ペプシン
が含まれています。
これらが協力して、食べ物を消化していきます。
胃酸の働き
胃酸は強い酸性の消化液で、食べ物をやわらかくし、分解しやすい状態にします。
また、食べ物と一緒に入ってきた細菌を減らす働きもあります。
胃の中を酸性の状態に保つことで、消化酵素が働きやすい環境をつくっています。
ペプシンの働き
ペプシンは、たんぱく質を分解する消化酵素です。
肉や魚、大豆製品などに含まれるたんぱく質を、体に吸収しやすい形へと分解していきます。
ペプシンは、胃酸によって活性化されることで働くため、
胃酸とペプシンはセットで働いています。
胃はタンパク質だけを分解しているのか
胃では主にタンパク質の分解が行われていますが、それだけではありません。
糖質(でんぷん:ごはんやパンに含まれる糖質)は、口の中で消化が始まりますが、胃の中では酸性の環境になるため、その働きはいったん止まります。
脂質は胃でも少しだけ分解されますが、量は少なく、本格的な消化は小腸で行われます。
このように、胃はすべてを分解する場所というよりも、
消化しやすい状態に整える役割が中心となります。
胃の筋肉の働き
胃は袋のような構造をしていますが、その壁は筋肉でできています。
この筋肉が動くことで、食べ物と胃液が混ざり合い、すりつぶされるようにして消化が進みます。
よく噛まれた食べ物は、この動きによってさらに細かくなり、「粥(かゆ)」のような状態へと変わっていきます。
自律神経と胃の関係
胃の働きも、自律神経によってコントロールされています。
リラックスしているときには副交感神経が働き、胃液の分泌や胃の動きが活発になります。
一方で、ストレスや緊張が続くと交感神経が優位になり、胃の動きや消化液の分泌が低下しやすくなります。
その結果
・胃もたれ
・消化不良
・食欲の低下
といった不調につながることがあります。
胃に負担がかかるとどうなるのか
消化がうまくいかない状態が続くと、胃の中に食べ物が長くとどまりやすくなります。
また、必要以上に胃酸が分泌されることで、胃の粘膜に負担がかかることもあります。
こうした状態は、胃の違和感や不快感として感じられるようになります。
胃の働きを整えるためにできること
胃の働きを整えるためには、消化しやすい状態をつくることが大切です。
・よく噛んで食べる
・食事をゆっくりとる
・リラックスした状態で食べる
こうしたことを意識することで、胃の負担を減らすことができます。
鍼灸でできること
鍼灸では、自律神経のバランスを整えながら、胃の働きをサポートしていきます。
体がリラックスしやすい状態になることで、副交感神経が働きやすくなり、胃の動きや消化の働きも整いやすくなります。
少しずつ整えていくことが大切です
胃の状態は、日々の食事や生活習慣の影響を受けやすい部分です。
無理に変えようとするのではなく、少しずつ整えていくことで、体は安定しやすくなります。
お悩みの方へ
札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。
胃の不調や消化の不安がある方は、体のバランスが関係していることもあります。
気になる方は、お気軽にご相談ください。

