たんぱく質はどのように消化・吸収されるのか?|筋肉やホルモンの材料になるまでの流れ
前回の記事の続きです
前回は、糖質が体のエネルギーとして利用される仕組みについてお話ししました。
今回は、もう一つの重要な栄養素である「たんぱく質」が、どのように消化・吸収されて体の材料になるのかを解説します。
たんぱく質は筋肉だけでなく、内臓や皮膚、ホルモン、免疫細胞などを作るために欠かせない栄養素です。
たんぱく質は体の材料になる栄養素
たんぱく質は
・肉
・魚
・卵
・大豆製品
・乳製品
などに多く含まれています。
私たちの体は約15〜20%がたんぱく質でできていると言われています。
例えば
・筋肉
・皮膚
・髪の毛
・爪
・内臓
・血液
などもたんぱく質から作られています。
口の中ではほとんど消化されない
糖質は唾液アミラーゼによって消化が始まりますが、たんぱく質は口の中ではほとんど消化されません。
しかし、よく噛むことはとても大切です。
食べ物を細かくすることで、その後の胃や腸での消化がスムーズになります。
胃でたんぱく質の消化が始まる
たんぱく質の消化は胃から本格的に始まります。
胃では
・胃酸
・ペプシン
が分泌されます。
胃酸の役割
胃酸は非常に強い酸性です。
胃酸には
・細菌を殺菌する
・たんぱく質を変性させる
という役割があります。
変性とは、たんぱく質の立体構造をほどくことです。
これによって消化酵素が働きやすくなります。
ペプシンの役割
ペプシンはたんぱく質を小さなペプチドへ分解する消化酵素です。
ただし、この段階ではまだ完全には分解されていません。
小腸で本格的に分解される
胃で消化された食べ物は十二指腸へ送られます。
すると膵臓から
・トリプシン
・キモトリプシン
・カルボキシペプチダーゼ
などの消化酵素が分泌されます。
これらの酵素がさらにたんぱく質を細かく分解していきます。
最終的にはアミノ酸になる
小腸の表面では
・アミノペプチダーゼ
・ジペプチダーゼ
などが働きます。
その結果、
たんぱく質
↓
ペプチド
↓
アミノ酸
まで分解されます。
アミノ酸になることで初めて体内へ吸収できます。
アミノ酸はどこへ行くのか
吸収されたアミノ酸は小腸から毛細血管へ入り、
門脈(もんみゃく)
↓
肝臓
へ運ばれます。
肝臓で必要な処理を受けた後、血液を通して全身へ送られます。
アミノ酸から筋肉が作られる
筋肉は常に壊れて作り直されています。
その材料になるのがアミノ酸です。
十分なたんぱく質を摂取することで
・筋肉の維持
・筋力の向上
・運動後の回復
につながります。
ホルモンや酵素もたんぱく質から作られる
たんぱく質は筋肉だけではありません。
体の働きを調整する物質の材料にもなります。
例えば
・インスリン(膵臓)
・グルカゴン(膵臓)
・成長ホルモン(脳下垂体)
・消化酵素(膵臓や小腸)
などもたんぱく質から作られています。
免疫にも関係している
免疫細胞が作る抗体もたんぱく質です。
たんぱく質不足になると
・免疫力の低下
・感染症にかかりやすい
・傷の治りが遅い
などにつながることがあります。
たんぱく質が不足するとどうなるのか
不足すると
・筋力低下
・疲れやすい
・髪が細くなる
・爪が割れやすい
・肌荒れ
・免疫力低下
などが起こりやすくなります。
また、ホルモンや酵素の材料も不足するため、体のさまざまな働きに影響が出ることがあります。
たんぱく質は毎日必要
糖質や脂質と違い、体はたんぱく質を大量には貯蔵できません。
そのため、
・肉
・魚
・卵
・大豆製品
などを毎日適度に摂取することが大切です。
お悩みの方へ
札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。
疲れやすさや胃腸の不調、自律神経の乱れなどは、栄養状態が関係していることもあります。
気になる方は、お気軽にご相談ください。

