上腕二頭筋長頭腱炎とは?四十肩・腱板炎との違いと症状・改善策について
肩の前側がズキッと痛むことはありませんか?
「腕を前から上げると肩の前が痛い」
「荷物を持つ時に肩の前側がつらい」
「肩の前に引っかかる感じがある」
このような症状がある場合、上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)が関係していることがあります。
肩の痛みにはさまざまな原因がありますが、上腕二頭筋長頭腱炎では、特に“肩の前側”に症状が出やすいのが特徴です。
上腕二頭筋長頭腱とは
上腕二頭筋は、いわゆる「力こぶ」の筋肉です。
この筋肉には「長頭」と「短頭」があり、そのうち長頭腱は肩関節の前側を通っています。
長頭腱は、腕を持ち上げたり、支えたりする時に働くため、日常生活でも負担がかかりやすい部分です。
特に、肩関節の溝の中を通る構造になっているため、繰り返し摩擦や負担が加わることで炎症が起こりやすくなります。
上腕二頭筋長頭腱炎の特徴
肩の前側に痛みが出やすい
特徴的なのは、肩の前側に痛みが出ることです。
特に
・腕を前から上げる
・物を持つ
・肘を曲げながら持ち上げる
といった動作で痛みが出やすくなります。
「引っかかる感じ」が出ることもある
炎症が続くと、
「肩の前が引っかかる感じがする」
「動かすと違和感がある」
と感じることもあります。
肩の前を押すと痛いことがある
肩の前側を押した時に、ピンポイントで痛みが出ることがあります。
これは長頭腱が通っている部分に炎症が起きているためです。
四十肩・五十肩との違い
四十肩・五十肩では、肩全体が硬くなり、広い範囲で動かしづらくなります。
一方、上腕二頭筋長頭腱炎では、
・肩の前側に痛みが集中しやすい
・特定の動きで痛みが出やすい
・動かせる範囲は比較的残ることもある
といった特徴があります。
腱板炎との違い
肩腱板炎では、腕を横から上げた時や肩の外側〜奥に痛みが出やすくなります。
一方、上腕二頭筋長頭腱炎では、
・肩の前側が痛い
・前から腕を上げると痛い
・物を持つ動作で痛みが出やすい
といった違いがあります。
なぜ炎症が起こるのか
肩は日常生活で非常によく使う関節です。
そのため
・腕を使いすぎる
・肩甲骨の動きが悪い
・猫背や巻き肩
・姿勢不良
などが続くと、肩の前側へ負担が集中しやすくなります。
特に、肩甲骨の動きが悪い状態では、肩関節だけで無理に動かそうとするため、長頭腱への負担が大きくなりやすくなります。
悪化しやすい生活習慣
長時間のスマホやパソコン
前かがみ姿勢が続くことで、肩の前側に負担がかかりやすくなります。
重たい物を持つことが多い
荷物を持つ動作では、長頭腱に負担がかかりやすくなります。
肩を休めず使い続ける
痛みがある状態で無理を続けると、炎症が長引くことがあります。
肩甲骨が動いていない
肩甲骨の動きが少ないと、肩関節に負担が集中しやすくなります。
改善のために大切なこと
肩の前側へ負担をかけすぎない
まずは炎症を悪化させないことが大切です。
肩甲骨の動きを整える
肩だけでなく、肩甲骨も一緒に動くことで、肩への負担を減らしやすくなります。
姿勢を整える
猫背や巻き肩を改善することで、肩の前側への負担を軽減しやすくなります。
鍼灸でできること
鍼灸では、肩の前側の筋肉や腱の緊張、血流を整えながら、肩甲骨や姿勢のバランスも含めて施術を行っていきます。
肩だけでなく、体全体の使い方を整えていくことが大切です。
お悩みの方へ
札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。
肩の前側の痛みや、腕を上げる時の違和感が気になる方は、お気軽にご相談ください。

