腸で吸収された栄養はどう使われる?|ホルモンが作られる仕組みと体への働き

食べたものは体の材料になります

食べたものは、口・胃・腸を通して消化され、小腸で栄養として吸収されます。

吸収された栄養は、血液やリンパの流れにのって全身へ運ばれ、
体をつくる材料として使われていきます。

その中でも重要なのが、
ホルモンや酵素の材料になることです。


ホルモンとは何か

ホルモンは、体の働きを調整するための「情報伝達物質」です。

血液にのって全身へ運ばれ、

・血糖値
・体温
・睡眠
・ストレス反応
・代謝
・感情

など、さまざまな働きをコントロールしています。


栄養はホルモンの材料になる

ホルモンは、体の中で自然に作られていますが、
その材料となるのは、食事から吸収された栄養です。

例えば

・たんぱく質 → ホルモンや酵素の材料
・脂質 → ホルモンの材料
・ビタミン・ミネラル → ホルモンを作る働きを助ける

といった役割があります。

つまり、腸でしっかり吸収できることが、体の働きを支える土台になります。


吸収された栄養は血液で各臓器へ運ばれる

小腸で吸収された栄養は、血液によってまず肝臓へ運ばれます。

その後、必要に応じて各臓器へ届けられ、それぞれの場所でホルモンなどの材料として使われます。

そのため、腸の状態が乱れて吸収がうまくいかなくなると、体全体の働きにも影響が出やすくなります。


有名なホルモンとその働き

●インスリン(膵臓)

インスリンは膵臓で作られるホルモンです。

血糖値を下げる働きがあり、血液中のブドウ糖を細胞へ取り込ませる役割があります。

エネルギーをうまく使うために重要なホルモンです。


●セロトニン(腸・脳)

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質です。

体内の多くは腸で作られており、

・気分の安定
・睡眠
・自律神経の調整

などに関わっています。

腸と心が関係していると言われる理由のひとつでもあります。


●メラトニン(脳の松果体)

メラトニンは、睡眠と深く関係するホルモンです。

夜になると分泌されやすくなり、自然な眠りへ導く働きがあります。

セロトニンを材料として作られています。


●コルチゾール(副腎)

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれることがあります。

ストレスを感じたときに分泌され、

・血糖値の調整
・炎症の調整
・体を守る反応

などに関わっています。

ただし、慢性的にストレスが続くと、体への負担にもつながります。


●甲状腺ホルモン(甲状腺)

甲状腺ホルモンは、代謝を調整するホルモンです。

体温やエネルギー消費、心拍などにも関わっており、

・疲れやすさ
・冷え
・だるさ

などとも関係しています。


●アドレナリン(副腎)

アドレナリンは、緊張や興奮時に分泌されるホルモンです。

交感神経と関係が深く、

・心拍数を上げる
・血圧を上げる
・体を活動モードにする

といった働きをしています。


腸の状態が体全体に影響する理由

このように、腸で吸収された栄養は、血液によって全身へ運ばれ、ホルモンや酵素などの材料として使われています。

そのため、腸の状態が乱れると、

・疲れやすい
・眠りにくい
・気分が安定しない
・代謝が落ちる

といった状態につながることがあります。


腸を整えることは体を整えること

腸は、単に食べ物を消化するだけの場所ではありません。

栄養を吸収し、体をつくり、ホルモンの材料を届けることで、全身の働きを支えています。

そのため、腸の状態を整えることは、体全体を整えることにもつながっていきます。


お悩みの方へ

札幌市西区のなかがわ鍼灸治療院では、体の状態を丁寧に確認しながら施術を行っています。

胃腸の不調や自律神経の乱れ、疲れやすさなどが気になる方は、体のバランスが関係していることもあります。

気になる方は、お気軽にご相談ください。